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「本屋に行くとトイレに行きたくなる人が多い」という話を聞いたことがあります。同様にRhodesの音を聞くとトイレに行きたくなる人も多いのではないでしょうか。ま、生理現象なので「しまっとけ」という訳にもいきませんけれど(笑)。
その昔は、ポンタさんのドラムソロが始まるとトイレタイムでしたね。
ライブの醍醐味はライブでないと味わえない。しかもTripodの3人のソロをそろい踏みで見れるなんて、角松のライブでしかありえないし。おそらく他のアーチストのサポートの時には、あそこまで好きにはやらせてもらえないだろうし。その意味でも入魂のプレイだったんだけどなあ。
実際のライブと、ライブ盤やDVDで聴ける音は全く違うものです。だって音の周波数の範囲がそもそも違いますからね。身体で感じることしかできない重低音や超高音は生のライブでしか体感できません。よく夏になるとテレビでお祭りの風景が流れるけれど、コメンテーターの言葉ほどには熱狂は感じられません。祭りもまた、その場に行かなければ本当の雰囲気は味わえない。テレビの祭りを見て、その祭りを知ったような気になったり、「ちんけなイベントだなあ」なんて言うのは違うわけで。
音響が悪いとか、ミスがあったとか、声の調子がいまいちとか、別のメンバーの方がよかったとか、ライブに対していろんなコメントがこれまでにも寄せられてましたが、昔、角松自身が言っていたようにそういう人は「家でCDでも聞いていたらいい」んじゃないかな。「ライブ」という貴重な時間と空間を享受することの喜びを純粋に味わえばいいのにね。ハプニング有ってのライブじゃん。そこに機械では起こりえない人間の息吹が感じられるんだと思っています。まあ、成田に韓流スターを見に行くのと同じ気持ちで、生の角松が見られればいいって人もいるだろうし、ライブの楽しみ方ってのもいろいろあるとは思うけれど。
「Player's Prayer」というツアータイトルの真意は、全ての人の心には届かなかったんだなあ。ちょっと大きな独り言でした。
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